よりいい仕事をしていくためにはいい人間関係を作る必要があります。自分の上司や後輩の事が嫌いであっても、人間関係を避けていては前に進むことは出来ません。もちろん人間には感情があります。しかし感情に流されていては効率の良い仕事ができない場合があります。たとえ嫌いな人間がいたとしてもよりよい関係を築く為に心理学の基礎を使ってみてはいかがでしょう。
特にルールはありませんが、相手から何かをされると相手にも何かを返してあげる必要性を感じるのではないでしょうか。多くの人は他人から良い人と思われたいと思っています。何かを貰った場合には相手に対し何かをお礼しなくては悪い人だと思われてしまうのではないかと思ってしまうからです。
これを返報性といいますが、返報性を使っていい人間関係に利用してみてはいかがでしょう。仲良くなりたい人に対して、物や親切を与える事で何かお返しをしなければならないという気持ちが強くなり、相手のモチベーションになってくるのです。
また、ファーストインプレッションで相手にどのような印象を与えるかが大切になってきます。人は一度こうだと思ったらその考え通りに情報収集を行うようになります。もしそれが事実と違っていても無視してしまうのです。一度相手を好きになると、好きになった人の気に入らない部分を見ようとしなくなります。嫌いになった人の場合にはその人の素晴らしい部分を見ようとはしなくなってしまうのです。
このことからも分かるように、初対面の相手に対して、いかにいい印象を持ってもらうかが重要になるのです。これを偏向の盲点といいます。偏向の盲点からも分かるように、人が物事を決定していく場合には理屈で攻めるよりも、いかにその人に好感が持てるかが決め手となってきます。
たとえば、外見や自分と似ている(類似性)お世辞や接触回数、共同作業を行った事がある人、すでに好感を持っている人が共通の友人にいる場合、無意識にその人に対し好感を持ってしまうのです。
また、人は希少性で好印象を与えることができます。たとえば、大勢いるスタッフの中でも「あなただけに言いますが」などといった言葉を発する事で、特別感を持ってもらう事ができます。
また、ピグマリオン効果というものもあります。相手に対し期待をすると、その相手は期待を裏切らないように努力をし、成績が上がると言われています。逆に期待をしないと、自分は期待されていないんだと成績が下がってしまうのです。